舌を見る人
私達、漢方に携わる人にとって、舌を見ることは病状の判断で特に重要な行為です。しかし、舌を見ることが日常化していて、「舌を見る」という行為自体の奇妙さを最近忘れがちです。
だって、舌ですよ・・・。
普通の人が友人と会って、挨拶代わりに「ちょっと、舌出してみて?」なんてことがあったら、「よっぽどのことになってるな」と表現するしかないでしょう。初めてのお客様に「舌出してください」と言うと、ほぼ決まって「エッ?」という顔つきをされます。
職業上人は色々なものを見て生きています。
歯医者さんなら、口の中を。
水道管工事の人は、水道管を。
などなど、少し考えると奇妙なものを見続けて生活しているのです。ですから我々漢方をやるものが舌を見ることも、その一環として捉えればありなのかとも思います。
「おっ、この舌は油断がならんぞ!」と身構えてしまった自分もその職業に立派に染まってきた証かなと思った瞬間でした。 (記 : 木下)
※図は舌の部分と、それに関連する内臓を表したものです。
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