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2007年4月28日 (土)

なにもないのにイライラ感

ちょっとしたことでもイライラする方はありますが、思い当たる原因が何もないのにイライラするという方があります。

よく見られるのは更年期の症状を伴うケースです。このような場合<加味逍遙散>がよく使われますが、体質や状況によっては様々な漢方薬を使います。

49歳の女性、Iさん、わけもなくイライラし、のぼせがあるため鼻血が出るときもあるとのこと。当然<加味逍遙散>は以前からお使いいただいていましたが、あまり効果がはっきりしないとのことでした。

そこで、いわゆる陰虚による<虚火上炎>ととらえ、<滋陰降火>を基本にした煎じ薬と<天王補心丹>を使っていただきました。更年期と捉えるより、年齢とともに身体の水分のめぐりが悪くなり、身体の上と下の間で熱のバランスが崩れて、のぼせやイライラがでるケースと考えています。

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2007年4月27日 (金)

肩こりとめまい

肩こりの話やめまいの話は何度も書いていますが、この2つの症状ともある方は、ほとんどが血流の悪化が原因となっているようです。

54歳の女性Tさん、血圧が高く、肩こりがひどく、時々めまいがする、睡眠時にザーという耳鳴りがするなどで相談に来られました。体格は少し小太りで、この10年間に7Kgも増えて血圧も上がってきたようです。また、めまいの状態は『フーッと気が遠くなるような感じ』とのこと。

そこでめまいの原因と思われる脳血流の悪化を改善し、あわせて肥満の改善をはかるため<冠元顆粒>と<防風通聖散>を使っていただきました。

その後1週間程度で症状は改善し、2ヶ月経過した現在は全く症状が出ないとのことでした。肩こりの方のめまいは、この方のようなケースが多いようです。

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2007年4月26日 (木)

便がスッキリ出ない

便秘でも下痢でもないのですが、便がスッキリ出ず、気分がわるいという相談があります。漢方では<腹部の気滞>といい、ストレスを受けやすく神経質な方で腸の動きが悪く、便がスッキリ出ないで、何回もトイレに行くというケースです。

このような時、気滞に効く漢方薬の<開気丸>を使うこともありますが、即効性のある食物繊維の<イサゴール>を併用します。

Mさんは以前から<ラクシュミ>をお使いいただいていましたが、Mさんのお嬢さんもスッキリ出ないとのことでしたので、ジュースのようで飲みやすく、且つおいしい食物繊維の<イサゴール>送ってあげたところ、今までにないほどたくさんの便がでてスッキリし、朝1回トイレに行くとそれで済むと喜んでいただきました。

漢方薬を飲むことには少し抵抗があったようですが、食物繊維は気楽に、安心して続けられるとの報告をいただきました。

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2007年4月25日 (水)

幻聴や幻覚の漢方

高齢者や認知症の方に幻聴や幻覚が見られるケースはたくさんあり、以前にもその例を紹介しましたがhttp://www.kanpou.info/ichizen/06120013.html 

このような症状は若い方にも見られます。

31歳の男性Mさん、ずいぶん昔から、ストレスがかかったときに幻聴があり、周囲の人の声が気になるという症状がありました。見た目はすごく元気な好青年ですが、ストレスには過敏に反応し、緊張しやすいように見受けられました。

そこで<抑肝散>を中心にいくつかの漢方薬を続けていただきましたが、半年ほど経過した時処方を<帰脾湯>に変更したところ、周囲の声が気にならなくなり、すっかり良くなりました。

個人差や生活環境の変化なども要因にはありますが、<帰脾湯>はとても不思議な薬であることを実感しました。難しい病気だけに喜びも一層増します。

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2007年4月24日 (火)

自然のめぐみ 3

Inyou_1 今日は花を愛でる植物を紹介します。

<イカリ草>

雑木林の明るいところに、小さな紫色の花を咲かせているイカリ草を見つけました。

大きくなった葉を集めて乾燥したものを生薬<インヨウカク:淫羊かく>として用います。漢方では補腎壮陽、筋骨を強めるものとして使われ、また民間では滋養強壮のための薬用酒材料に用いられていて、当店も常時在庫しています。

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2007年4月23日 (月)

自然のめぐみ 2

先日のワラビ収穫に続けて山中を放浪してきました。様々な草木が芽を出し、花を咲かせて植物が判別しやすくなっています。山菜として食べて楽しむものを紹介します。

【カンゾウ】

ユリ科のワスレグサ属の植物で、河川敷や湿気たところにはたくさん生えています。Kanzou

カンゾウには<ヤブカンゾウ>と<ノカンゾウ>があり、どちらも食べられます。ノカンゾウはベニカンゾウとも言われ、夏には橙色の一重の花を夏に咲かせます。その頃にどこにあるか見つけておいて来年の春先に採取します。

茹でて刻んで、酢味噌あえにすると、シャキシャキしてさわやかです。なお、漢方で使う<甘草>とは全く関係ありません。

【タラの芽】Tara

トゲのある細長い樹木の芽で、樹皮は民間薬として昔から糖尿病の方のお茶に使われています。

【コシアブラ】

ウコギ科の植物で、白い色をした樹木です。新芽はタラの芽に似ていますが、樹木にトゲはありません。天ぷらにすると香りも味も格別で、タラの芽とは一味ちがいます。なお、コシアブラと若木のウルシは樹皮がよく似ていますので、調べてから採ってくださいね。Kosiabura

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2007年4月21日 (土)

今年もジオウの花が咲きました

春眠暁を覚えずといわれるように、春先は眠いものです。なんとなくだるくて、ボーっとするのもこの時期ですね。

そのため朝方起きられない方にお勧めしているのが<ケイギョク>です。

滋養強壮剤となっていますが、漢方では<肺腎陰虚>に使うとされ、主成分の麦門冬や天門冬には肺の滋潤作用があり、地黄には補腎効果があります。また、人参や地黄には血糖降下作用もあり、様々な効果があわさって、身体を元気にしてくれます。

そして、今年も地黄(アカヤジオウ)の花が咲きました。Ziou3

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2007年4月19日 (木)

自然のめぐみ

暖かくなって山菜が芽を出し始めました。Photo_35

休日は山菜採りに出かける方が多いため、私は平日の早朝に山に入り、仕事時間までに戻ってくるようにしています。最近は山菜も栽培物がありスーパーに並んでいますが、自然生えのものはアクも香りも強く、味もおいしいものです。

なおワラビには発がん性物質のタキロシドという物質が含まれていますが、その量は微量であり、水に溶けやすいので、あく抜きをすると問題はありませ ん。ワラビは油揚げと一緒に煮るのが最高!

 自然の恵みに感謝です。

Photo_36

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2007年4月18日 (水)

先天の本と後天の本

中医学で<腎>を先天の本といい、生まれながらにして持っている生命力・エネルギーを意味します。

また、<脾胃>を後天の本といい、脾胃すなわち消化器系による消化吸収の働きによって気血が生まれ、生命が支えられているということを意味します。

そこで、心臓も肝臓ももちろん大事ですが、胃腸系はその元として最も大事なのです。

68歳の女性Mさん、風邪を引きやすいといって昨年秋に相談にこられました。話をお聞きすると胃腸が弱いとのことでしたので、風邪の予防薬ではなく、胃腸の働きを高める<香砂六君子湯>をお使いいただきました。その後<牛車腎気丸>なども併用されつつ、結果今年4月までまったく風邪を引かなかったとご報告いただきました。

風邪の予防にお勧めしている<板藍茶>や<プロポリス>などの健康食品も使われず、また準備されていた風邪のための漢方薬も使うことなく元気に過ごしてこられました。

後天の本、すなわち胃腸を丈夫にすれば風邪をひきにくくなるという、根本治療の大切さを学びました。

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2007年4月15日 (日)

中医学研究会で勉強

今日は中医学の研究会に出席し、鬱証(うつ病)や更年期障害に関する勉強をしました。

春先は昔から木の芽時といって、気分が不安定になる時期で、この種の相談も増えます。

鬱証の進行した状態に<肝風内動>という状態があります。この意味は、身体の中の陽気の変動が、身体の動きに影響するというもので、症状としては、めまいや手足の痺れ、締め付け感、震え、ひどい場合は痙攣状態や歩行困難まで起こします。

西洋医学ではすぐに脳のMRIをとって検査する対象です。しかし、検査をしても、何も異常がない場合には漢方の出番で、陽気を鎮めて安定させる漢方薬があるのです。

医学が発達していなかった時代から、こういった症状があり、且つ解決策もあったことに歴史の奥深さを感じます。

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2007年4月13日 (金)

肝斑のご相談

肝斑は褐斑とも言われ、顔や目鼻の周囲にできる点状のもので、多くは<気滞=気分の滞り>によって生じるといわれます。

つまり、ストレスによるものや、年齢的な原因などによってホルモンのアンバランスを生み、皮膚への滋養がうまくいかないためで、漢方では<肝の疏泄の失調>とも言います。

このような時に<加味逍遥散>や<星火逍遥丸>をよく使います。しかしこれだけで良くなることは少なく、貧血傾向や乾燥肌の方には<婦宝当帰膠>を、血流悪化の方には<桂枝茯苓丸>などを併用し、皮膚の新陳代謝をはかります。

肝斑といえども、その方によって漢方薬の種類は変わります。なお、肝斑はストレスやホルモンだけでなく、様々な原因がありますので相談が必要です。

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2007年4月12日 (木)

年に一度のかすれ声

人それぞれ体質的に弱い箇所をもっているため、季節の変化に伴い毎年同じ時期に同じ症状が出る方があります。

その典型が花粉症です。昨年使った漢方薬が良く効いて花粉症の時期が楽に過ごせたので、今年も同じものがほしいといって、年に一度だけ来られるお客様もあります。

昨日お越しの73歳女性Mさんは朗読をしておられるのですが、昨年のこの時期に<息苦しく、声が出にくい>との相談を受けました。声がかすれるのは<肺陰虚>といって気管支系が乾燥しているためで、乾燥を改善する<麦門冬湯>や、声を出す力をつける人参が入った<麦味参>をお使いいただきました。

その後来られなかったのですが、昨日1年ぶりに来店され、昨年のが良く効いたので今年もほしいと求めてこられました。年に一度のお客様ですが、覚えていただいていることはとても嬉しいものです。

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2007年4月11日 (水)

潰瘍性大腸炎

38歳の主婦Wさんは、潰瘍性大腸炎のため20歳代から時々血便や下痢があり、それに伴って貧血もひどく立ちくらみなどがありました。また体重も少なく体力も低下気味でした。

そこでまずは出血を止め、貧血を改善することから考え、<田七人参>や<婦宝当帰膠>をお使いいただきました。また、小康状態を保っているときは<黄耆建中湯>や、貧血がひどい時は<帰脾湯>などに変更し、2年以上継続されています。

昔からステロイドは使わないと決めておられ、漢方薬だけお使いですが順調に経過しています。クローン病や潰瘍性大腸炎で症状が強く下痢や痛みなどがひどい方の場合も漢方薬が症状改善に有効ですが、Wさんの場合は比較的症状が軽いケースです。

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2007年4月 9日 (月)

JEUGIAカルチャーを担当しています

今月4日から、JEUGIAカルチャーKYOTOさんが主催するカルチャー教室にて、当店が『わかりやすい漢方教室』を担当することになりました。Jeugia

最近は週刊誌や女性誌などで漢方が特集されることもあり、若い人々の間に広く知られ、多く使われるようになりました。そして今回の教室も、当初は熟年や高齢の方が多いかなと思っていたのですが、開いてみると20代から50代まで、比較的若い方が会場上限の16名参加いただきました。

漢方が病気にならないための予防医学として、さらに普及することを望んでいます。なお、当日は講義のほかに、おいしい<甘茶>や<補中益気湯>の試飲で体感していただきました。

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2007年4月 7日 (土)

肩のこりと首のつまり

雨の前後に、肩がこる、後頭部が詰まったようになり、息苦しく重くなる方がおられます。特にムチ打ちを経験した方にはよくあることです。

西洋医学では矯正、牽引などが行われますが、漢方薬も軽い症状には良く効きます。

36歳の女性Kさん、雨が降った後はいつも肩や首が詰まってユーウツになるとの訴えでした。肩こりには<葛根湯>とばかり、まずは使っていただいたところ、15分ほどして効果が現れ、首の後ろにあった何かがすっきり消えて楽になったと驚かれました。

葛根湯は、『熱や凝りを発散させる』という作用があり、効くときはほぼ即効性で効くものです。昔から<葛根湯医者>という言葉がありますが、<葛根湯>も馬鹿にはできません。とても優れた漢方薬です。

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2007年4月 5日 (木)

赤ちゃんには母乳だけでよい?

先日、赤ちゃんの乳児湿疹でご相談にこられた方が、出産時に産婦人科医から『7ヶ月までは母乳だけで育て、お茶やお白湯などは一切あげないほうが良い』といわれて実行しているとのことでした。私も初めて聞いた話で驚いたのですが、反論する根拠もなく、常識では考えられないですねとお答えしておきました。

そして、以前より『ひよこの会=当店で行っている子供の発達相談の集い』でご指導いただいています小児科医に問い合わせたところ、そんな極端なことはおかしいとの判断でした。これから暑くなる時期、水分を充分に補給してあげないといけないのですが、母乳だけで賄うのは無理があります。

医師の言葉は患者にストレートに入っていきますので、注意してほしいものだとつくづく思いました。

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2007年4月 4日 (水)

あかちゃんとマクリ

マクリとは紅藻類の海人草のことで、江戸時代よりアヤギヌ(鷓鴣菜)とともに虫下しとして使われてきました。

戦後も学校で蛔虫の駆除用に生徒はいっせいに飲まされました。くさくてマズイお茶でした。これを胎毒を下すものとして使われる方もあるようです。

一方あかちゃんの胎毒下しは、本来は生薬を組み合わせた漢方処方で、

海人草に加え

大黄・・・便通をつける

紅花・・・血流をよくする

黄連・・・解毒作用など、

いくつかの生薬をあわせてつくるものです。

産後早めに飲ませると、出産時に口から入った毒素を排泄し、アレルギーや様々なトラブルの予防になると言われます。今も時々求めてこられます。

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